原因不明の肩こりのせいで、眠れない、仕事や勉強に集中できない、など
日常生活にも支障をきたしていませんか?
しかし、肩こりの原因がかわからない!
という人も多いと思います。
肩こりは基本的に運動不足や血行不良などから起こる痛みです。
ただ、自分が運動不足や血行不良であるという自覚のない人は
もしかしたら大きな病気の前触れなのでは、と不安になってしまいますよね。
確かに肩こりは別の病気と関係して起こる場合もあります。
しかし、他の病気が関係しているのか、ただの運動不足や血行不良なのか、
なかなか見分けが難しいですよね。
そんな人のために、どんな肩こりだったらセルフケアなどで対処すべきで、
どんな肩こりだったら専門的な病院で診察を受ける必要があるのか、お教えしていきます。
【こんな原因も…】肩こりと関係する可能性がある病気
肩こりを引き起こす原因となりうる病気はいくつかあります。
まずは、四十肩や五十肩などの肩関節まわりに慢性的に起こる炎症です。
名前の通り、40代や50代の人に起こりやすい病気で、
腕を動かす際などに急に肩が激しく痛み始め、腕を上げたり、腕を後ろにまわすことが難しくなります。
次に、頸部脊椎症です。
頸部脊椎症とは加齢によって、頸椎の椎間板や椎骨が変形し、脊柱管や椎間孔が狭くなり、
そのことで、脊髄が圧迫される病気のことです。
肩こりだけではなく、手足のしびれも起きる場合があります。
他には、腎臓病や肺炎、胆石症、すい臓疾患などの内臓が病気により変性してしまうこと、
また、心筋梗塞や狭心症などの心臓周辺の血管が詰まってしまうこと、
女性ホルモンのバランスが変わってしまい、更年期障害に陥ってしまったこと、
これらの病気関連して肩こりの痛みをもたらすことがあります。
こんな肩こりの症状があれば病院を受診すべき
上のような病気に関連して肩こりが起こっていたとしても
その病気が関連しているのかどうか、素人には全くわかりません。
そのため、どのような症状があった場合に病院で専門医に診てもらうべきなのかをお教えします。
まずは、肩だけでなく、首やその周辺まで広範囲での痛みを感じるとき。
また、痛みが締め付けられるような痛みで苦しさを感じるとき。
日に日に痛みが強くなっていくとき。
肩こりの痛みだけではなく、めまいや動悸、頭痛などの痛みも伴っているとき。
手足や腕、肩がしびれているとき。
このような症状があるときは病院で診てもらう必要があります。
肩こりの痛み以外に上のような症状の中で1つでも当てはまるものがある場合は
病気が関連して肩こりを引き起こしている可能性があるので、
その病気が何なのかを判断してもらうためにも専門医へ相談をしてみてください。
肩こりで病院受診の際、どの科にいけばいいのかわからない
病気が関連した肩こりかもしれない場合に、実際病院で肩こりを診てもらう際に
どの科を受診したらいいのでしょうか。
肩こりを受診するのに一番いいのは肩こり外来です。
肩こりを専門とする科で、レントゲンや血液検査はもちろん、
その他にも肩こりの原因を追究するための本格的な検査を受けることができます。
この肩こり外来を設けている病院を受診するのが一番いいでしょう。
ただ、肩こり外来が近くの病院では見当たらない場合は整形外科を受診してください。
整形外科であれば色々な場所で病院を見つけることができるかと思います。
整形外科で今ある症状や痛みの原因などを探ってもらうことができます。
場合によっては、さらに専門の科を紹介されて別の科も受診する必要が出てくるかもしれませんが、
とりあえず整形外科を受診してみるのがいいでしょう。
肩こりを感じている人はたくさんいるかと思いますが、
自分の肩こりの原因が何かわからないままとりあえず放置しているという人も多いかと思います。
ただの肩こりと侮っていると、実はその肩こりは病気と関係して起こっているものかもしれません。
原因はわからないけど、肩こりの痛みが酷い、長期間続いているという人は
病気が関連した肩こりの可能性もあるので、症状等を確認して、
必要があれば専門の病院を受診してみることをおススメします。