肩こり

栄養不足と肩こりの関係って?ひどい肩こりの原因は?

 

肩こりの原因はいくつか考えられますが、
意外と知られていな原因が栄養不足です。

 

 

栄養不足が原因で肩こりになったという人を
聞いたことがないと思われるでしょうが、
それは、自分の肩こりの本当の原因が栄養不足だと
理解している人がとても少ないだけなのです。

 

 

肩こりは栄養不足が原因?

 

そもそも栄養不足とは何なのか、ですが、
現代社会において、戦時中のような食事を摂ることができない、
食糧難時代のような話はあまり聞きません。

 

 

現代における栄養不足とは、新型栄養失調と呼ばれます。
あまり聞いたことのない名前かと思いますが、
新型栄養失調とは、きちんと3食摂っていて、

 

カロリー自体は十分に足りているのに、
カルシウムやたんぱく質、ビタミン、ミネラルなど、一部の栄養素が足りずに
体が不調に陥れられるもののことを言います。

 

 

現代では、若い人はコンビニのお弁当やファーストフードで
食事を済ませる人も多いかと思います。

 

そのような人はビタミン不足、ミネラル不足になりがちです。

 

最近では健康に気を使ったお弁当などを扱っているコンビニもあるかと思いますが、
そのような健康志向の人向けのお弁当でも
国で決められたミネラル基準値の90%以上も不足しているのです。

 

野菜が入っているから大丈夫だと考えていたお弁当でも
実は全く自分の栄養となるものは入っていないというものが多くあります。

 

 

この新型栄養失調のために体の不調を感じている人は、若者だけではありません。

 

新型栄養失調に苦しめられているのは70歳以上の高齢者では、
何と5人に1人だと言われています。

 

きちんとした食事を摂っているイメージのある高齢者が
栄養失調になってしまうのかと言いますと、

 

ご飯にお味噌汁、おかずは煮物、ご飯と一緒にお漬物を、という
日本人らしい食事を長年続けてしまうと栄養が足りずたんぱく質が不足してしまいがちです。

 

 

栄養不足と肩こりの関係

このような食生活からくる栄養不足、現代で言う新型栄養失調が肩こりの原因となるのは
一部の栄養素の不足で、体の筋肉や血行に影響を及ぼすためです。

 

 

体の筋肉が衰えることで肩こりになりやすくなります。
人間は細い首で重たい頭を支えています。
そのため、肩や首周りにはとても強い筋肉が必要となります。
その筋肉が衰えることで頭を支えることが難しくなり、
肩こりへとつながってしまいます。

 

 

また、肩こりを感じた際にお風呂で温かいお湯に浸かってゆっくりすると
少し良くなったと感じた経験はありませんか?
それが肩こりと血行の関係が深いことを表している証明となります。

 

急に肩が痛くなったと感じるのはほとんどの場合、血行不良が原因です。

 

血行不良は長時間同じ体勢でいることや
内臓で異常が起こると、内臓の周辺へと血流が溜まってしまい、

 

前進への血の流れが悪くなり、血行不良となってしまいます。

 

 

このような栄養不足からくる筋肉や血行への影響を少なくするためにも
バランス良く栄養を摂ることが必要です。
ひいては、それが肩こり解消の近道となるのです。

 

 

肩こり解消に必要な栄養とは

 

肩こり解消のためには、カルシウムやたんぱく質、ビタミンといった栄養を
きちんと摂取することが大切です。

 

例えば、カルシウムは骨の99%、細胞や血液の中では1%の割合で蓄えている栄養素です。

 

カルシウムの摂取量が少ないと血液の中に1%しかなかったカルシウムが
更に少なくなり、骨から取り出して血液中に補給しようとします。

 

つまり、骨から常にカルシウムが血液へと溶け出しているという状態になってしまいます。

 

これが普通の状態になってしまい、逆に血液へと過剰にカルシウムが溶け出し、
血液中のカルシウムが多くなりすぎてしまうことを、カルシウム・パラドックスと言います。

 

 

過剰になってしまった血液中のカルシウムは内臓や脳の細胞に至るまで、
体の隅々に入り込んで、悪い影響を及ぼすようになります。

 

その悪い影響の一つをして挙げられるのが筋肉の収縮です。

 

カルシウム不足により筋肉の収縮が起こり、
筋肉を緊張状態へと持っていくことで、肩こりを悪化させてしまいます。

 

 

カルシウムは牛乳、豆腐やヨーグルトなどに多く含まれます。
身近で、いつもの食事に少し足すことのできる食品が多いので、
気軽に摂取することができるかと思います。

 

 

また、たんぱく質という栄養素は筋肉の元となります。
たんぱく質は人の体を作る主要な成分で、たんぱく質、糖質、脂質で、
三大栄養素と呼ばれます。

 

たんぱく質はアミノ酸で構成されていて、主に肉や
魚などに多く含まれます。

 

肉や魚などを摂り、消化吸収することで、アミノ酸に分解されて、
再度合成されて様々な組織のたんぱく質となります。

 

体を鍛えるトレーニングなどでアミノ酸やたんぱく質などの言葉は
耳にしたことがあるかと思いますが、たんぱく質は体の筋肉を作る重要な栄養素なのです。

 

 

ビタミンは血行を促進する働きがあります。
血行不良は肩こりを悪化させる大きな要因です。
そのため、ビタミンを多く摂り、血行を促進させることで、
肩こりを解消することができます。

 

ビタミンを多く含む食品としては、
ビタミンB1は大豆、玄米、豚肉など、
ビタミンEはほうれん草やピーナッツ、鰻などです。

 

 

好き嫌いなどもあるかと思いますが、
最近ではビタミンを簡単に摂れるサプリメントなどもあるので、
なかなか食事からではビタミンが摂れないという人はサプリメントを試してみてはどうでしょうか?

 

 

栄養と肩こりには密接な関係があることをわかっていただけたかと思います。

 

少しずつでも必要な栄養素をバランス良く摂り、
肩こりの根本的な原因を解決することが肩こりから解放される一番の近道です。

 

肩こり解消のために、まずは食生活から改善してみてはいかがでしょうか?

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