肩こりの直接的な原因は運動不足などとよく言われているのを聞きますが、
実は大半の肩こりの直接の原因は血行不良です。
もちろん、運動不足も関係してきますが、運動不足のせいで肩こりになるのではなく、
運動不足によって血行不良となり、肩こりとなってしまうのです。
血行不良と肩こりの関係
パソコンなどを見て行うデスクワークをしたり、長時間同じ体勢でいると
肩の筋肉は凝り固まってしまいます。
その凝り固まった筋肉は血管を圧迫してしまい、血行不良をもたらします。
血行不良は体に痛みやしびれ、だるさ、冷えなどをもたらします。
そのため、デスクワークなどで肩の回りの筋肉が凝り固まり、そのまわりの血管を圧迫し、
血行不良から肩こりへとつながります。
逆に言うと、この直接的な原因である血行不良を改善すれば
肩こりを根本的に解消することができます。
血行不良は危険!肩こりがあれば危ない?
血行不良が影響を及ぼすのは肩こりだけではありません。
たまに手足のしびれを感じることはありませんか?
たまに、短時間であればいいですが、長時間経っても治らなかったり、
原因もわからないが、頻繁にしびれる場合は注意が必要です。
手足のしびれは様々な病気からくるものの可能性もありますが、
原因が病気ではない場合、血行不良が原因で起こっている可能性が高いです。
血行不良によって血管の中の血流が滞ってしまい、
末梢神経や中枢神経を圧迫することでしびれは起こります。
安静にしていてもしびれたり、ひどい肩こりがあったりする場合は血行不良が原因のしびれです。
また、血行不良によって脳機能を低下させてしまうこともあります。
血行不良になると、脳へ送られる血流も少なくなってしまいます。
通常、脳へ送られる血流の中に酸素があります。
血流が少なくなることで、脳へいくはずの酸素が足りなくなってしまい、
脳機能を低下させてしまう可能性があります。
脳が働かないので、常にボーっとしてしまったりして、勉強や仕事へ影響を及ぼします。
また、血行不良がお肌のトラブルを起こす場合もあります。
血行不良によって肌の表面にある毛細血管に送られる血液が少なくなってしまいます。
そうなると、顔色が悪く見えたり、肌のターンオーバーがうまくいかなかったりします。
そのために、シワやシミが出来やすくなったり、吹き出物など、肌トラブルの原因にもなります。
頭皮もお肌と同じです。頭皮にいく栄養や酸素が少なくなり、健康的な髪が作られず、
髪の栄養が不足し、髪の毛がパサついたり、白髪などを増やす原因にもなります。
さらに、血行不良は免疫力も低下させます。
人の血液中には免疫細胞やリンパ球など、体を守るための物質がたくさん含まれています。
血行不良となることで、このような物質が全身へ運ばれなくなってしまい、
免疫力が低下し、体調を崩しやすくなってしまいます。
肩こりを根本から血流改善する
血行不良は肩こりだけでなく、体全体に影響を及ぼす可能性があります。
血行不良を改善させることで、肩こりだけでなく、体全体へ影響リスクを軽減させることができます。
血行不良を改善させるためにはもちろん、運動をしてみることもひとつの方法です。
最初にお教えしたように、筋肉が凝り固まることで、血管が圧迫され血行不良をもたらします。
ただ、運動をしただけではなかなか血行不良の改善には至りません。
血行不良の改善に効果的なのはやはり食生活を見直すことです。
血の流れを良くするためには血行不良の改善に効果的な成分をきちんと摂取しないといけません。
その成分とは、まず、ビタミンCです。
ビタミンCが美容関連の話でよく出てくる成分ですが、
その効果は美容だけにとどまりません。
血液中の鉄を吸収したり、血液をサラサラにする効果もあり、疲れにくい体作りに最適な成分です。
次に、ビタミンEです。
ビタミンEは血液が固まってできてしまう血餅という固まりができるのを防いだり、
溶かしてしまう効果があり、血の流れを良くする効果が期待できます。
また、ビタミンEには他にも老化を防ぐ効果も期待できます。
最後に、パントレン酸という成分です。
ビタミンC、ビタミンEと違って聞き慣れない成分ですが、
このパントレン酸は善玉コレステロールを増やしてくれ、
コレステロールの値を正常に保ってくれる効果が期待できます。
このような血行を促進する働きの成分を毎日の食生活で摂取しつつ、
栄養が偏らないように、鉄分やたんぱく質などもバランス良く摂取することが大切です。
血行不良を改善させることが肩こりを根本から解消させるための方法です。
ただの血行不良だと軽く考えていても肩こり以外にも
血行不良は実は体の多くの場所に影響を及ぼす可能性がある危険な病気です。
肩こりだけでなく、他の病気を招かないためにも血行不良を改善するための運動や
食生活を心がけてください。